ストライクエニイホエア -Side B-
飲むんじゃなくって飲ませてもらっていると思える心を。 
2011.06.10 Fri 23:39


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仕事帰りの山手線は車両点検の為に10分遅れで車内は大混雑。

恵比寿駅でラッキーな事に座れたのはいいけれど隣に座る50代らしき男が

50代らしからぬ爪を噛む癖があるようで文庫本を読みながら人差し指から小指までご丁寧にカリカリ噛みつつ

いちいち噛んだ爪を確かめるものだからなんだかこっちはとっても気分が悪くなる。

恵比寿から新宿を越えてもずうっと爪を噛み続ける男にイライラと気持ち悪さで高田馬場で途中下車して

路地の立ち飲み屋でビールを。

カウンターでは白髪頭の男二人が談笑し、その向こうでは黄昏エイジな男女がどうにもきな臭いような

これから僕たちヤラシイコトしますよオーラを撒き散らしながら半分敬語と半分ナレナレシイ言葉を交わしている。

僕はそんなやり取りをつまみにしつつビールを飲む。

ミニのスカートから筋肉質で肉感的なアンヨを覗かせる女とまじめを装いながらメガネの奥のムッツリスケベオヤジに

僕はそろそろおなか一杯になり、河岸を変えギャラリーバーへハシゴする。

ラムをチビチビと舐めつつ、写真とタバコ。

僕はその居心地のよさにニンマリしつつ、展示と、隣の男が持参しているポートフォリオを眺める。

交わす言葉はシノゴだの、エイトバイテンだの専門用語が飛び交うけれど

熱く交わす写真談義はこれっぽっちもなくって

返す言葉はツーバイフォーだの、エイトフォーだの、くだらない冗談ばかりで

やっぱり写真家だのと言ったって酔っ払いはただの酔っ払い。でも、

マジメにふざけ、ふざける中にもマジメを取り入れ、酔っ払いだけどどこかに余裕のある、

こんな大人な飲み方が僕は好き。

徒党を組んで熱く語り合いながら潰れるまで飲むのも楽しいけれど、店に融合できるシナヤカで静かな飲み方。

ラムのロックを二杯サラリと飲んで店を出ると小雨。

ちょっと酔った体に心地いい。

びえっくしょん。

ポケットにもカバンにも鼻水をかむティッシュがない。

雨に濡れながら路地裏の外灯の下で手鼻をするおじさんは僕。

そんな自分をセルフで撮ったらいいかもねと自分に提案してふらりと歩きだすと

大事な仕事がまだあったのを思い出す。

まあなんとかなるさ。

まあ、なんとかしなきゃ。ううむ。ヤバイな。











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Author: 長谷川シン  
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