ストライクエニイホエア -Side B-
朧 
2011.05.15 Sun 22:36
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五月の夜風がふわりと僕の頬を撫で、それはなんだか生暖かくて

空を見上げるとビルとビルの隙間の小さな空に浮かぶ朧月。

僕が歩く速度と同じ速さで、ビルの合間に隠れながらも、月は僕に付いて来る。

星の見えない曇り空の月と、節電で表看板の照明を落として暗くなった街並み。

時折、道沿いのお店のドアからこぼれる照明が暗い夜道を歩く人を浮かび上がらせる。

なんだかそれも朧気で、寂しげで、そしてちょびっと淫靡っぽさも感じたりも。

ここのところちょっと忙しくて疲れが溜まってきている僕は、目をゴシゴシと擦りながら

おぼろげな月と夢か現かわからないようなおぼろげな現実に焦点を合わせようとする。

暗い夜道の店からこぼれる照明にくっきりと浮かび上がったのはホットパンツのオネーちゃんの生足。

僕はまだまだ元気であるなあと月を見上げる。朧月。

近いものも遠いものも見通し悪くても、大事なものこそしっかり見通せますように。

大事なものこそ見落としてしまう僕ではあるけれども。













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Author: 長谷川シン  
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