ストライクエニイホエア -Side B-
The way we were  
2011.05.01 Sun 20:20


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夕方六時までのモーニングサービスって果たしてモーニングであるのかなと思いつつも

モーニングを頼む午後4時。厚く切られた一枚のトーストは4等分にナイフが入れられて

僕はそれぞれにブルーベリージャムとマーマレードとイチゴジャムとハチミツを塗りたくってパクリ。

口の周りをベタベタさせながらミルクだけ入れたコーヒーをつついと飲んでベロで口の周りを一周ペロリ。

店の壁にはネコ型の古い掛け時計が長いまつ毛の目を閉じたり開いたりしながら時を刻んで

僕はなんだか眠くなってしまう。ふわー。

まどろみながら古い昔の友達の事を思い出し、あの時約束したこと、破ったこと、

それを今現在まで心の隅に気に留めていることに僕は苦笑いする。

もう20年も前の話、だけどついこの間のことのようで、思い出すたびに胸がすうすうする。

近かった人は遠くに行き、遠かった人は近くに。

走馬灯のように人が僕の前を通り過ぎて、あいつの顔ももやがかかったようにどんな顔だったのだろうかと

思い出すのに苦労するんだ。

だから僕は出会った人の写真を撮る。忘れないように、覚えておけるように、

僕と人との間柄をその人で表現できるように。

あの時撮った写真はもう二度と撮れないけれど、

また撮る写真だって二度と撮ることが出来ないのかもしれないのだから。

柱時計のネコはゆっくりと瞬きを繰り返し、今をも過去へと誘う。

未来でもあなたの写真が撮れますように。

僕はテーブルの上のジャムの瓶を並べてぱちりと写真を撮る。

未来には過去になる今を撮る。なんだかチクタク切ない。




(写真は本文のモーニングのお店ではなく手紙舎なのです。)














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2011.05.02 20:42 | URL | sugar | 編集
2011.05.06 19:57 | URL | しん | 編集
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Author: 長谷川シン  
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