ストライクエニイホエア -Side B-
at hospital.顔と名前が思い出せない。だから写真に残しておく。 
2017.05.30 Tue 20:42






病院のエレベーターホールでハセガーさんと声を掛けられて

振り向くとそこにはどこかで見たことのある老紳士。

ああ、どうもと曖昧に返事をすると、

もうずいぶん前に病院で写真を何枚か撮ってもらったとゆー奥様の旦那さんで、

その節はお世話になりましたと挨拶をしてくれた。

僕は少し戸惑いながらも奥さまはお元気ですかと聞くと

残念ながら亡くなったと。

ありゃまそれは残念とお悔やみを申し上げ、

いつお亡くなりになったのですかと聞くと

今日さっきですと。

頭をごんと殴られたようなショックと

名前が思い出せないけれど

たぶんあの人だと記憶がざわざわとよみがえってくる。

その人は上記の写真のおばあではないけれど

眼鏡をかけていて、そのメガネの奥の瞳は優しくって、

それでいて声音と調子はがらっぱちで江戸っ子で、

病気だったけどとても意気のいい、イカしたおばあだったんだ。

あの時撮った写真を引っ張り出してみる。

死んでしまったおばあは鼻にカニューレをしたまま写真の中で笑ってる。

僕の中のおばあはいつまでも写真の中のおばあとして

記憶に残っていく。

さよならおばあ。

またいつの日か写真を引っ張り出してあなたに会うよ。





















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Author: 長谷川シン  
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